
株式会社ウェルフェイス 統括施設長
大津 純一
ー入社までの経緯を教えてください
20代の頃はフリーターとして色々なバイトをしながらフラフラと気ままな生活を送っていました。
介護の仕事にも多少は興味があり、当時盛んだったヘルパー2級の資格を取得していたのですが、養成講座での施設実習で打ちのめされてしまった私は、介護は自分には向いていないと考えまったく別の仕事をしていました。
そんな私も30歳を目前にして、なんとなくこのままでいいのかと考えるようになりました。そんな折に、介護の仕事をしていた友人から職員を募集していると紹介されたのが今の会社でした。
丁度、当時働いていた飲食店での勤務歴が3年程になっており、介護職だったら今頃は介護福祉士の受験資格を得ているのかと考えると急に時間を無駄にしたような気がして、向いてないかもしれないが一度介護をやってみようと思い立ち、応募しました。
ー入社を決意した「決め手」は何でしたか?
入社するまでの私は、介護職の経験は全くなく、ヘルパー2級養成講座の施設実習でしか介護の職場を見たことがありませんでした。その実習で完全に自信を喪失していたので、介護職には苦手意識をもっていました。
面接でもその話をしたのですが、『とりあえず試しにやってみたら?ダメならダメでやめればいいし』と、非常にフランクな返答をいただき、そんな覚悟でいいのか!と、その気になりました。
ー現場に入って戸惑ったことや失敗したこと、大変だったことはありますか?
沢山ありすぎて何を書いていいか迷いますが・・・
失敗といえば勤務初日に7時間くらいの大遅刻をしたことでしょうか。
よく採用を取りやめられなかったなと、今でもびっくりです。
戸惑ったこともたくさんあります。
入社して最初の1週間は相当キツかったです。
特に認知症の方とのコミュニケーションに私の脳みそがついていけず、帰宅後も頭がグルグル混乱して、メソメソしていましたね。
でも、そこを乗り越えたら随分と変わりました。
先輩や上司がめちゃくちゃ褒めてくれるし、なにより利用者さんが喜んでくれるのが本当にうれしくて。自分にこんな一面があったのかと、ある意味で戸惑いました。

ーどのような同僚、部下が多いですか?
一言では言えないくらい個性的な仲間です。
いろいろな価値観を持った人が、いろいろな動機で働いてくれています。
ただ、介護の仕事を選び、続けているだけあって、それぞれに利用者さんに対する想いを感じられます。
ー部下育成についてどうお考えですか?
また、部下育成に際して喜びと苦労を教えてください。
みんな色々な価値観や論理をもっており、働く動機もそれぞれです。
ですので、まずは相手の立場でのものの見え方や考え方を理解するよう努力しています。
相手の立場に立つと行動の理由等も十分に理解ができますが、それ故に指導しなくてはならない場面では自分の個人的な好みや価値観を押し付けてしまっていないか、矛盾や二重規範がないか等と悩んでしまいます。
そうやって悩むことも多いので、部下が納得してくれて行動に変化が感じられた時は嬉しいです。
ー部下と接する上で意識していることは何ですか?
感謝することを忘れない事ですかね。
仕事なのだから当たり前だと思わず、毎日シフトに穴をあけずに出勤してくれる事自体に感謝しています。
特に、現行の評価制度が始まってからは各職員に他者を承認するように求めていますので、まずは私が各職員の存在を承認することを心がけています。
